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Apple Developer Enterprise Program と In-House の用途について

June 27, 2017

はじめに

iOSアプリを作成し配布するためには、AppleのDeveloperプログラムに登録しなければなりません。

この Developerプログラムには 種類があり用途によって登録先が変わります。

今回はその中でもIn-Houseアプリを作成することができる Apple Developer Enterprise Program について説明します。

これから Apple Developer Enterprise Program に登録しようとしている方はぜひ参考にしてください。

1. Apple Developer Enterprise Program とは

Apple Developer Enterprise Program とは

Apple Developer Enterprise Program とは Apple で Mac や iOSアプリを作成するための開発者プログラムの一種です。
Apple Developer Enterprise Program

元々は iOS Developer Enterprise Program という名称で iOS アプリ開発のみが可能でしたが、Macアプリ作成プログラムなどと統合され名称が変更されました。
略称 iDEP と呼ばれていて、名称変更後は ADEP と略されています。(本記事でも以降は ADEP と記します。)

Apple のiOSアプリ開発者プログラムには現在下記があります。

  • Apple Developer Program (ADP)
  • Apple Developer Enterprise Program (ADEP)
  • iOS Developer University Program

ADP は STANDARD とも呼ばれる通常の開発者プログラムです。
法人·個人でも登録することができて、AppStoreでアプリをリリースすることが可能です。

一方 ADEP はAppStoreへリリースすることができませんが In-House という社内配布に特化したバージョンのアプリを作成することができます。

この In-House ができるかどうかが ADP と ADEP の大きな違いです。

2. ADEP の用途について

ADEP の用途について

次に ADEP の用途 と ADP との違いについて説明します。
下記がADEP と ADP の特徴です。

Apple Developer Program

  • App Storeでの配布が可能
  • iTunes Connectの利用が可能
  • Ad Hoc版の配布が可能
  • In-House版の配布ができない
  • 個人·法人どちらでも登録が可能

Apple Developer Enterprise Program

  • App Storeでの配布ができない
  • iTunes Connectの利用ができない
  • Ad Hoc版の配布が可能
  • In-House版の配布が可能
  • 法人の登録のみ可能

通常のADPと違いADEPはAppSoreでの配布ができません。
その代わり In-House での配布が可能になっています。

このADEPは In-House の用途を目的としたプログラムです。
次項ではこの In-House について説明します。

3. In-Houseアプリについて

In-Houseアプリについて

In-House版アプリとは、社内配布のみを目的とした形態のアプリです。
アプリにはリリース本番用のDist、試験版のAdHocがあります。

AppStoreに公開する前段階の試験版としてもAdHocを作成して配布しますが、このAdHoc版の配布には難点がいくつかあります。

前もって UDID という 端末情報 を登録していなければいけない点や、無線でのダウンロード方法が限られていて敷居が高い点などがあります。

AppStore にリリースしない = 一般に公開しないという、社内のみで使用するアプリであればこれらに毎回対応するのは非常に手間となってしまいます。

In-House版の場合は SSL通信のHTML内にipa形式のアプリのURLを設置しておき、そのURLにアクセスできるユーザーなら誰でもアプリをインストールすることができます。

社内 (組織内) とAdHocに比べて範囲は狭いですが、素早さと手軽さを実現できるのがIn-Houseの特徴であり魅力でもあります。

さいごに

ADEP の説明は以上です。
AdHocの対応に時間を取られがちな開発者の方などは特に、In-Houseの手軽さには魅力を感じると思います。

組織内でのiOSアプリの利用をより円滑にしたい場合には、この ADEP の導入も検討されてはいかがでしょうか。

Apple Developer Enterprise Program

Apple Developer Enterprise Program の登録方法についてはこちらの記事で詳細に解説していますのでご参考にしてください。
組織内配布に最適なIn-House版のiOSアプリを作成できるApple Developer Enterprise Programへの登録方法の解説

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