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Webディレクターに必要な 5つの要素

August 4, 2017

ICT のシステム案件の構築では実際にバックエンド·フロントエンドを構築する プラグラマー や コーダー などの他に、プロジェクトを管理·進行する 「ディレクター」 が存在します。

ディレクター とはその名の通り 「製作責任者」 という意味で、システムやサイト製作案件の開始から完了までを管理します。

またディレクター業務のことを ディレクション と呼びます。

会社規模やプラットフォームによっても立ち位置は変わることがありますが、今回は一般的な立ち位置の Webディレクター にスポットを当てて、Webディレクター に必要な 5つの要素 をピックアップして説明します。

1. 企画·提案

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1つ目に必要な要素は、企画と提案です。

それでは順番に説明していきます。

企画

クライアントから製作依頼を受けた時に、きちんとクライアントの要望をイメージできているか、そしてそれを要件として定義できるかが大切です。

ここで認識違いが起こっていることに気が付かないと、実際にモノが仕上がってきてから大掛かりな修正が発生したり、ほぼほぼ完成しつつあるシステムを根底から作り直さなければならない場合もあります。

クライアントはICTに通じているとは限らないので、クライアントの持つイメージを共有することが重要です。

提案

先でも少し触れましたが多くの場合クライアントはICTに通じているわけではありません。

要望を聞きそれを要件として落とし込んでいく中で、より良い方法を積極的に提案していくことが大事です。

例えばクライアントが求めているデザインよりももっと適したデザインがあれば提案するべきですし、また例えばクライアントが欲しい機能を0から実装する場合のコストより外部サービスで優れているものがあればその提案をすることも有効です。

クライアントに寄り添いながら 共に良いモノを作る ことを念頭に提案していくことが大切です。

資料作成

プロジェクトを進めていく上では資料がなくては始まりません。

クライアントへの企画·提案から、フロントエンド·バックエンドへの資料など多岐に渡ります。

ディレクターにはわかりやすい資料を素早く作成するスキルも求められます。

ほとんどのディレクターは自社や自身でプロジェクト進行のための資料をテンプレート化して使用しているので、自身のフレームワークを作成しておくことも有効です。

2. ICT の知識

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ディレクターにはICTの知識は必須です。
ただし技術は必ずしも必要ではありません。

コーダーやプログラマーを経てディレクターになる人はとても多いですが、一方で専門学校で学んだり他業種から転職してくるなど 0からディレクターになる人もいます。

技術が必須では無いというのは、あくまで役割分担的に直接的に構築しないだけであって、常にアンテナを張り最新情報を学びつつ、その新しい技術の礎も掘り下げる温故知新も大切です。

ICTの分野は特に成長速度が著しいので、2年前の主流が今は時代遅れなんてこともザラにあります。

また以下に分野ごとに分けて説明します。

フロントエンド

Webの世界ではユーザーに見える部分は HTML · CSS · JavaScript などで構築されます。

HTML · CSS · JS も進化を続け新しい機能が追加され続けています。
それと同時に古い機能の中には非推奨や廃止になるものもあるので、Webディレクターはそれらを把握することが大切です。

また HTMLコーディング ではSEOに効果的な構築がされているかのチェックも大事なポイントです。

バックエンド

Webでは PHP、Perl、JavaScript、Java など非常に多くのプラグラミング言語が利用できます。

各言語のメリット·デメリットを把握し、かつ抱えているリソースが対応できるかを考慮してプロジェクトに採用する必要があります。

また様々な機能を0から構築していくスクラッチ開発から、各言語のライブラリやフレームワーク、自社で作成して蓄積してあるフレームワークなど、どの手法がQCDに秀でているかなどの判断も必要です。

外部ツール·サービスの導入

コストやスピード感などから時には外部のツールやサービスの導入も必要になります。

状況としては納期がとても短く依頼された機能すべてを実装する時間がない時や、途中で追加を依頼されたけれども想定外だったためにコストがかかり過ぎる時などです。

そのような時にCMSやASPや有料·無料の他社サービスの利用が視野に入ります。

CMS利用の例を挙げます。
納期やリソースの兼ね合いによっては クライアントの更新が容易で豊富なテンプレート·プラグインによる柔軟性の高さから Word Press を利用することも多いです。

その他にもクライアントから新サービスの専用サイトとアプリの依頼があったとして、自社内ではWebサイトのみが対応可能だった場合にアプリ版を外注もしくは外部有料サービスを利用して実現することもあります。

その時々によって最適なものを選べるように、Webディレクターは高いアンテナからの情報収集能力が必要です。

3. コミュニケーション

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ディレクターにとってコミュニケーション能力は必要不可欠です。

それは、ディレクターの主な仕事はクライアントと開発·デザインの間に立ちやりとりをしながらプロジェクトを進めていくことだからです。

それではディレクターのやりとりを チーム内、クライアント に分けて説明します。

チーム内のコミュニケーション

チーム内にはプログラマーやコーダー、デザイナー、ライターなどといったチームメンバーがいます。
(場合によってはディレクターが複数人や補助的な役割の人もいます。)

その中でもクライアント (社外) の人と打ち合わせを行うのは主にディレクターです。

そのためディレクターには
クライアントと話した内容をきちんと固めてチーム内に共有する
必要があります。

これが意外と難しい部分でもあり、伝言ゲームのようになってしまったり、クライアントからの要望や質問メールをチームの担当者へそのまま転送するディレクターもいます。

ただ、全てを自分の言葉で言い換えて共有することもコストがかかります。

そのためディレクターは常日頃からチーム内メンバーとコミュニケーションを取り、メンバーの人物や向き不向きなども把握しておく必要があります。

そして各メンバーのパフォーマンスが100%発揮できるように立ち振る舞うことができれば、信頼を得てリーダーシップをとることができます。

チーム内のメンバーから信頼されるディレクターを目指しましょう。

クライアントとのコミュニケーション

ディレクターはクライアントからも信頼を得なければなりません。

そのためには当たり前のことですがビジネスマナーを身につけることと、確かな知識をもってクライアントに信頼してもらうことです。

またチーム内から出た質問をクライアントが理解できるように話すことも重要です。

チーム内の、例えばプログラマーから出た専門的な質問をそのままクライアントに投げても理解できません。

ディレクターにきちんとした知識があれば、もしくは知らなくてもきちんと調べることができれば、自分の言葉でクライアントに話すことができます。

ディレクターにとってコミュニケーションの能力とは非常に大事なポイントです。

4. プロジェクト管理

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ディレクターの業務において大きく占める要素が日々のプロジェクト管理です。

各工程の進行度合いをチェックしながら、クライアントに定期的に報告します。

これを怠るといわゆる炎上状態になり、最悪の場合プロジェクトの中断や中止、賠償問題にも発展しかねません。

プロジェクトが走り始めると思わぬアクシデントが起こることもあります。

そんな時にすぐ最善のリカバリー案を提示できるかどうかもディレクターの腕の見せ所でもあります。

プロジェクト管理ツールの活用

ディレクターはプロジェクト全体、そして各工程の進行度合いも把握していなければなりません。

それらを全て手作業で管理·把握することは困難なことなので、積極的にツールを利用する必要があります。

例えばタスク管理ツールを導入して現状のタスクをピックアップしておくことはとても有効です。

またタスクや進捗具合を自分のみで把握しておくことはリスクに繋がるので、それをチーム内で共有できるツールも導入するとリスクを分散させることができます。

そしてチーム内やクライアントとのやりとりでも忘れることを無くすためや、言った言わないの防止のためにチャットツールを導入すると効果的です。

チャットツールの場合気軽に投稿できる敷居の低さもあり、電話やメールだと構えてしまいがちなレベルの問いかけも出来て認識のズレなども防止することができます。

5. マーケティング

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最後に必要なのはマーケティングの知識です。

Webサイトはもちろんアプリにも必須な要素であり、クライアントがある意味一番求めている部分でもあります。

製作のみに特化した会社だと得てして 作ったら終わり が多いのですが、クライアントが求めているのは 自社Webサイトを作る ことではなくその先にある 自社Webサイトで集客する ことです。

クライアントとの初期打ち合わせの段階でも頻繁に検索順位の話は出てくるもので、ディレクターには SEO の知識、アプリなら ASO の知識が求められます。

作成したサイトやアプリがこれから検索順位を上げていける仕組みを準備しつつ、その後にも適宜SEO、ASOのための施策を提案し実行していく必要があります。

マーケティングの重要性を理解しているディレクターであれば、コンテンツの重要さも把握しているので、ガワだけ出来ればいいという対応はせず、良いコンテンツ作りのためクライアントへのヒアリングも積極的に行います。

Webマーケティングへの理解も深め、クライアントのコンテンツも重視するディレクターを目指しましょう。

さいごに

いかがだったでしょうか。
今回はWebディレクターの内容でしたが、Webサイトやシステム開発のディレクターであればプラットフォームが違えどおおよそ同じ仕事内容のはずです。

必要な要素も大きく 5点 に絞りましたが、良いディレクターに必要なものはまだまだたくさんあります。

これからディレクター業務に関わる方や、ディレクションに興味のある方はぜひ参考にしてください。

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