1.はじめに
すでにWebメディアを運営している方で、そのメディアのアプリ版を開発・運営することの意味や違いが何かご存知でしょうか。
アプリを利用することで、WEBサイトとは違う形で新規ユーザの集客やコアなユーザのファン化などを行うことができます。
ここでは、Webサイトとメディアアプリでどういった違いがあるかを厳選してご紹介しています。
2.集客方法の違い
2-1.Webサイトの方法
Webメディアでの集客の方法は大きく分けて
- 検索エンジン
- SNSによる拡散
- リスティングによる記事への流入
があげられます。
細かくあげるともっとありますが、基本的にはどれかの方法でアクセスを促しているかと思います。
特に、検索エンジンでの検索キーワードが最も集客数が見込めるのではないでしょうか。
2-2.メディアアプリの方法
メディアアプリについてはWebサイトと同様のキーワードによる流入というものがありません。
ですが、アプリならではの集客方法として、下記2つの方法を利用することができます。
- アプリストアからの流入
- 検索エンジンからの流入(アプリ版)
これらについて、簡単にご説明させていただきます。
アプリストアからの流入
アプリはご存知の通り、
- iOSアプリであれば、Apple が運営する「App Store」
- Androidアプリであれば、Google が運営する「Google Play」
でダウンロードすることができます。
現在、1人あたりのアプリダウンロード数は30本を超えており、アプリストアには日々、一定数以上のユーザが滞在し、良いアプリを探しています。
またアプリはリリースすると、日本だけでなく海外にも同時に配信することができるため、海外にいるユーザの流入も期待ができます。
海外向けにローカライズした場合、日本市場にとどまらない海外からのアクセスも期待できます。
アプリストアへの流入も、アプリ専用の紹介サイトを運営している会社が多く、そこ経由での流入も期待できます。
紹介サイトの場合だと、アプリの機能や内容の記事を書いてくれるサイトが多いため、アプリへの流入元としてより効果的になります。
検索エンジンからの流入(アプリ版)
現在、Chrome や Safari といったブラウザでキーワードを入力した際に検索のサジェストの中、また検索結果の上部にアプリの一覧が並びます。
ここにアプリが表示されることでユーザの目にとまりやすくなり、検索エンジンからの流入も飛躍的にあがる効果があります。
アプリメディアとしてSEOの効果も高く、ビッグキーワードでの表示も不可能ではありません。
検索エンジンからアプリを開くユーザは、情報を総合的かつ網羅的に知りたいというニーズが強いためより根強いファンを送客することにもつながります。
2-3.集客方法のまとめ
Webサイトの場合、アプリの場合ですと、集客方法が違いますので、それぞれを合わせて利用するのが最も効果的です。
- サイト側にアプリのDLリンクを表示する
- アプリ側にサイト内検索をいれて、サイト内コンテンツを検索してもらう
といった方法で回遊を促すことができます。
3.早期アクセスまでの時間の違い
3-1.Webサイトのアクセス
新しい記事を追加した場合、ユーザに早期のアクセス流入をする場合、facebookページやtwitterの専用アカウントなどにアップするといったSNSによる流入がメインになります。
ですが、SEOによる検索エンジンの上位表示にアクセスを狙っていくと、検索エンジンに評価されてからの流入だと時間がかかる、また上位まで上がりきらないという課題が発生します。
3-2.メディアアプリのアクセス
アプリは新着の情報やトレンドを追いかける内容の場合、新着情報を表示して上部に表示することで早期のアクセスを見込むことができます。
というのも、アプリをみるユーザが求めている点の1つに、「最新性」があります。
トレンド情報などをなるべく早くチェックしてとりいれるなど敏感に対応します。
アプリ内でサイトを表示している場合、サイト側の検索エンジンの評価は合算されてサイトのアクセス数・滞在率に繋がり、サイトの評価もあがりやすくなります。
3-3.アクセスまでの時間まとめ
サイトのアクセスは時間がかかるというデメリットを、アプリが補完をすることができます。
逆にアプリでは新着情報が多くなり、過去記事についてはサイト側の検索エンジンに表示されたタイミングで表示することができるなど、お互いを補いあうことでアクセス流入を増やすことにつながります。
4.コアなユーザ度合いの違い
4-1.Webサイトのユーザ
Webサイトに訪れるユーザには、コアなファンも多くいますが、いわゆる「一見様」のユーザも多くなります。
その影響で、アクセス数は大きくなりますが、滞在率や離脱率の増加につながってくる部分も多いと思います。
一見様 をファン化していくことがサイトにとって重要な要素の1つになってきますが、そのファンをより「熱烈な」ファンとして受け入れる形がアプリになるかと考えます。
4-2.アプリのユーザ
アプリは特性上「ダウンロード」という段階を踏まなければ、ユーザはアクセスできません。
ユーザに行動を促すということは、ハードルが高いため、ダウンロードするユーザは、「一定以上のジャンルに興味があるユーザ」になります。
実際にサイト経由よりもアプリ経由がコンバージョン率が高くなる事例もあります。
また、アプリに独自の「履歴機能」「お気に入り機能」「サイト内検索機能」などを盛り込みサイトを見るための最適なアプリにすることで、ユーザをよりファン化をすることができます。
4-3.ユーザ度合いのまとめ
サイトからの流入ももちろんコアなファンを生みだすことは充分可能ですが、サイトからアプリへ集客することで、そのユーザをより強くサイトと繋げることができます。
アプリの場合ですと、プッシュ通知で能動的にアクセスを促すこともできるため、より成果につながりやすくなります。
5.まとめ
ここでは、Webサイトとアプリメディアの違いについてご紹介しました。
ユーザにとってアプリ化はメリットも多く、運営側としてもコアなファンを促すのに最適です。
お気に入り機能や履歴機能、プッシュ通知など、アプリならではの機能を盛り込むことでより真価を発揮するため、ユーザのサイトへの満足度も向上しやすくなります。
ぜひ参考にしてみてください。