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iOSアプリの動作テストを簡単に行える「DeployGate」へのテスター登録·利用方法を解説

リリース前のアプリはこまめに動作や表示の確認をしなければなりませんが、iOSアプリの動作をiPhone·iPadで確認するためには AppStore にアクセスしてダウンロード·インストールする必要があります。

しかし AppStore は市場であり、そこに開発中のアプリを置くことは = 店頭に試作品を並べることになります。

またAppleの審査基準は厳しいので明らかな開発版や、機能的に乏しいアプリは却下(リジェクト)されてしまいます。

基本的にiPhoneアプリのテストはMac専用のiOSアプリ統合開発環境 「Xcode」 から有線で実機に転送してデバッグしますが、これだと直接開発現場にいる人間しか動作確認することができず効率的ではありません。

※ 別の理由としても、開発の規模にもよりますが直接開発している人間が動作確認をすることは良い方法ではなく、通常テスターと呼ばれる動作チェック専門の人間にテストを依頼します。

Appleはユーザー保護の考えによりAppStore以外からのiOSアプリの配布を認めていませんが、例外的に「開発版に限り、条件付きで」可能としています。

そこで本記事ではアプリの動作確認のための3rdパーティーサービス 「DeployGate」 への、テスター側の登録からデモアプリのインストール方法までを解説します。

1. DeployGateとは

DeployGate ( デプロイゲート ) とは2012年9月に設立されたMixiの内部スタートアッププロジェクトで、2014年に独立しました。

iOSアプリ や Androidアプリ などの開発版を簡単に管理·配布できるサービスとして有名です。

テスターとしてiOSアプリの動作を確認する場合は DeployGate に Safari でログインして、 iPhone に 構成プロファイル をインストールします。

その後 アプリ開発側へ UDID ( Unique Device Identifier、端末固有の識別子 ) を通知し、開発側はアプリにそれを反映させて再度DeployGateにアップする必要があります。

UDID はDeployGateアカウントのメールアドレスもしくはユーザ名 からも確認することができます。

DeployGate

2. DeployGateの流れ

テスターとしてDeployGateを利用するには下の 3つが必要です。

開発側はアカウントのメールアドレス (もしくはユーザ名) を教えてもらうことで、構成プロファイルをインストールした iPhone の UDID を知ることができます。

その UDID を開発が Apple Developer Center にデバイス登録しアプリのProvisioningProfileを更新して、そのデバイス情報が入ったバージョンでアプリを作成し直してDeployGateにアップすることで、テスターはデモアプリをiPhoneにインストールすることができます。

それでは次から実際の画面の画像とともにアカウント登録と「構成プロファイル」のインストールまでを説明します。

3. DeployGateに登録する

DeployGateのアカウントを作成する

まず最初に下記のURLをSafariで開いてください。
DeployGateへ登録

Safariで下の画面が開いたら

を入力してください。

メールアドレスは通知に気付きやすい普段使用しているものを推奨します。
ユーザ名は任意ですので好きな文字列で入力してください。

3つ の項目を入力したら「新規登録」と書いてある青いボタンをタップしてください。

これで DeployGateのアカウント作成は完了です。

iPhoneに「構成プロファイル」をインストールする

次に iPhoneに DeployGate の「構成プロファイル」 をインストールします。

先ほどのアカウント登録で新規登録ボタンをタップすると下の画面が表示されるので 「DeployGateをインストール」 と書いてある青いボタンをタップしてください。

すると自動で「設定」アプリが起動し 構成プロファイル のインストール画面が表示されます。
画面右上の「インストール」をタップしてください。

インストールをタップすると iPhoneのパスワード (スリープ解除などで使用するパスワード) 入力画面が表示されますので、パスワードを入力してください。

※ 下の画面では 4桁 ですが、6桁 で設定している方は 6桁 のパスワードを入力してください。

パスワードを入力すると下の画面が表示され「構成プロファイル」のインストールを確認されます。
「インストール」をタップしてください。

これで iPhone へ DeployGate の「構成プロファイル」のインストールは完了です。

画面右上の「完了」をタップしてください。

するとSafariに自動で戻り下の画面が表示されます。
まだテスターとして招待されていない状態だと何も表示されません。

ここでアプリの開発側へ、アカウントを登録した旨と、「構成プロファイル」をインストールした旨を連絡しましょう。

それと下のようにiPhoneのホ−ム画面にDeployGateのアイコンが追加されます。
次回からDeployGateにアクセスする時はこのアイコンをタップしてください。

開発側がアプリのUDIDを追加する

テスターが

を完了したら開発側にアカウント作成に使ったメールアドレスを教えてあげてください。

構成プロファイルのインストールが完了するとその端末のUDIDがわかり、アプリの開発版を利用できるようにAppleの開発専用管理画面へ追加したのちに、デモアプリを再度作成してDeployGateへアップします。

この再度のアップロードが終わるとテスターがDeployGateからアプリをインストールできる状態になります。

なのでテスターは開発側から「UDIDを追加しDeployGateにアップロードしました」と連絡がくるまで待ちましょう。

4. DeployGateからアプリをインストールする

では次にDeployGateからアプリをダウンロードする方法を説明します。

開発側から UDIDの追加 の連絡、もしくはDeployGateから下のメールで通知が来たらDeployGateを確認してみましょう。

アプリのテスターに招待された場合は下記のメール通知が来ます。

招待されているアプリの新しいバージョンがアップロードされた場合は、下のメール通知が来ます。

ただ通知メールからでは UDIDが追加されたのかどうか ( = 初期の対応が完了したのかどうか ) はわかりません。

開発側から 自分のiPhoneの UDID 追加の連絡が来たら、ホーム画面の DeployGateアイコン をタップしてSafariでDeployGateを開いてください。

するとアプリの詳細ページが表示されますので、青い「インストール」ボタンをタップしてください。

インストールの確認のダイアログが表示されるので、右下の「インストール」ボタンをタップしてください。

下の画像のダイアログが表示されたら「OK」をタップしてください。

インストールが開始されますので、ホーム画面に戻ってアプリを起動して確認してください。

以上がDeployGateからのアプリのインストールの説明でした。

さいごに

いかがだったでしょうか。
iOSなどのアプリの配布とテストを簡単に行うことができるサービス DeployGate 。

ぜひ活用してより良いアプリ開発に役立ててください。

DeployGate